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東京・東中野で形作られる、ハンドメイドの逸品。

東京・東中野で、バッグ・革小物を製造しているファクトリーブランド“vasco”。
大航海時代、ヨーロッパからインド航路を開拓した偉大な探検家、vasco da gama(ヴァスコ ダ ガマ)から名付けられました。

生涯を通して何度も航海に挑戦し続けたその姿勢をモノづくりに反映したいという想いが込められています。

「旅の道具」をコンセプトに数々の鞄やアクセサリーを手がけ、「淘汰されていく中で残り続けるもの」時を経ても輝きを失わない、そんなアイテムを作り続けています。

そのアイテムたちが“道具”を標榜するからには、ただのファッションとしてではなく、高い実用性を兼ね備えるとともに、長く使用に耐えうる耐久性と汎用性を兼ね備えています。

インプレッション

今回は、その“vasco”の製品が作られるファクトリーにお邪魔させて頂き、実際の作業風景やどんな環境で製品が作られているのかをお伝えいたします。

まず、お邪魔して最初に驚いたのは、入ってすぐの場所に革に穴を開ける加工機械が置かれていることでした。逆の壁にはところ狭しと金型が掛けられ、普段からそこで作業をしていることが見て取れました。

そのアイテムたちが“道具”を標榜するからには、ただのファッションとしてではなく、高い実用性を兼ね備えるとともに、長く使用に耐えうる耐久性と汎用性を兼ね備えています。

そんなファーストインプレッションからして、建物全体がまるまる1つのファクトリーとして機能しているんだなぁと思わされたのを良く覚えています。

古き良き時代に作られたデザイナーズ家屋の2階建ての一軒家を全て改装し、ファクトリーとして使用しているとのこと。元ある部分で雰囲気のある部分は残しつつ、壁や床に大幅に手が入れられた内装はアンティーク雑貨店の内装のようでもあり、こだわりを感じずにはいられませんでした。

机や床のみならず、ライトなどの小物も内装の雰囲気に合うように加工して設置しているそうで、新品のまま使用するものはあまりない、というほど。



こだわる、ということ

何故そこまで内装にもこだわっているのか、ということはお話をお伺いする内に見えてきました。

まず、内装そのものというより、“創作・製造環境”にこだわっている、ということ。

お洒落なものを、価値の高いものを作るには、やはりお洒落なものであったり、雰囲気のあるものであったりに囲まれて作る方がより良い物が作れる、というお話でした。

確かに、良い物に触れることで新たなインスピレーションが湧くこともあるでしょうし、何より気持ちよく作業ができることでしょう。

そうやって作られたアイテムたちは、環境を反映するかのように味のある製品に仕上がっていると納得させられました。言葉で言い表すことの難しい存在感のある空気をまとった製品はこんな環境だからこそ形作られるものなのではないでしょうか。


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